訪問歯科をご存知ですか?
訪問歯科とは、寝たきりや施設に入所し歯科医院に通えない方のために、歯科医師・ 歯科衛生士が自宅または施設まで訪問し治療を行います。訪問診療は口腔疾患の治療や口腔ケアで清潔に保つことによって、疾病を予防、改善し、全身状態(ADL)の改善と 生活の質(QOL)の向上を目的として行われております。安心して自分らしい生活ができるように、通院ができないからとあきらめず、何でもお気軽にご相談下さい。
主な診療内容
- 歯の検診や口腔についての健康相談
- う蝕、歯周疾患の治療
- 義歯の作成、修理や調整
- ホーム口腔ケアなどの歯科保健指導
- 専門的口腔ケア
- 口腔周囲のリハビリテーション
- 摂食、嚥下リハビリテーションの協力
- 他職種や高次医療機関との連携など
歯やお口でお困りのことございませんか?
口腔チェックリスト
- 義歯が合わない(がたつき、痛み、脱落しやすい)、義歯を持っていない。
お口に合った義歯にすると、食事が美味しく食べられます。
- ぐらぐらする歯がある。
歯周病、過重負担、かぶせ離脱の可能性があります。
- 食事時間が長くなる、食事中の疲労。
義歯の不適合、飲み込み障害の可能性があります。
- 食事をよくこぼしてしまう。
神経麻痺、飲み込み障害の可能性があります。患者様の症状にあわせた摂取方法を検討いたします。
- うまく飲み込むことが出来ない。食事中に咳き込んだり、むせたりしやすい。
飲み込み障害の可能性があります。誤嚥や誤嚥性肺炎が懸念されます。
- 痰がよくからむ。
飲み込み障害の可能性があります。
- 歯ぐきが腫れたり、血が出たりする。
歯周病の進行、義歯による強い圧迫の可能性があります。
- 歯と歯の間に食べ物がはさまる。
歯周病、隣接面のむし歯の可能性があります。
- 寝たきりで思うようにお口の手入れができない。
ブラッシングの指導や口腔ケアをいたします。
訪問診療で10年以上の経験
訪問歯科診療とは、通院が困難な方のために歯科医師や歯科衛生士が訪問して、歯科治療や口腔ケアを行う介護・医療サービスです。個人のお宅および病院・介護施設へお伺いいたします。もちろん、健康保険や介護保険などの各種保険は適応されますので、どうぞご安心ください。
入れ歯の作成や調整、虫歯・歯周病の治療など、訪問診療用の機材をお持ちして診療にお伺いいたします。その他、口腔ケアや口腔リハビリなども行っています。当院は訪問診療で10年以上の経験を持ち、近隣にお住まいの方々のお口の健康サポートをしてまいりました。訪問診療をご希望の方は、ケアマネージャーさんにご相談いただくか、当院までお電話にてご連絡ください。
治療だけでなく口腔ケアにも力を入れています
虫歯や歯周病、入れ歯の治療も大事ですが、私たちがそれ以上に重要だと考えるのが口腔ケアです。訪問診療では、歯科医師に同行する歯科衛生士が口腔内のクリーニングを行います。
また、患者さまご本人や家族の方に、歯みがきの方法や入れ歯のお手入れについて、丁寧にお教えするのも診療のひとつです。ご高齢の方に気をつけていただきたいのが、誤嚥性肺炎です。お口の中が清潔でないと、高齢者の方では特に細菌感染が起こりやすくなります。口腔内を清潔に保つことは、虫歯や歯周病の予防だけでなく、誤嚥性肺炎などの予防にもつながるといわれており、健康維持にとても大切なことであるといえます。
摂食・嚥下障害とは?
脳梗塞やパーキンソン病、認知症などで舌やのどを動かす神経・筋肉などがうまく働かなくなり、水や食べ物を飲み込めなくなり、肺のほうへ流れてしまう状態(誤嚥)になることを『嚥下障害』といいます。嚥下障害になると低栄養を起こしたり、肺炎になる可能性があります。
摂食機能療法とは?
お口から食べられずに胃瘻や点滴で栄養を摂っていた嚥下障害の方に、飲み込みのためのリハビリや機能訓練、摂食・嚥下機能評価や食事指導も行います。お口周りの筋肉をリハビリすることで、噛むこと・飲み込むことができるようにします。物を噛む、飲み込む筋肉が衰えると、食事中のむせ、咳き込み、食べこぼしが起き、低栄養の原因にもなります。
嚥下内視鏡検査
ご自宅にいながら、飲み込み機能(嚥下機能)の検査を行えます。誤嚥防止の為のリハビリテーション指導の指針となります。
鼻から約3mmの内視鏡(カメラ)を挿入し検査を行います。所要時間は15分から30分です。持ち運びができるため、訪問先のベッドの上でも検査ができます。検査は患者様の鼻腔より内視鏡を挿入した状態で、実際に患者様に普段食べている食べ物・飲み物を召し上がって頂き、咽頭(のど)・喉頭(喉仏)の粘膜を直視しながら形態の評価や唾液・分泌物の貯留の有無を検査します。その際、食べる前から咽頭の中が汚れていたり、唾液や分泌物の貯留状態を確認することで嚥下機能の低下の疑いを発見できることもあります。使用する食品は普段食べている食事を使うことができますので、「どの食材は残る感じがし、どの食材ならスムーズに飲み込める」など、食物の違いによる嚥下能力の違いを見ることもできます。
嚥下内視鏡検査の様子
嚥下内視鏡検査の器具
訪問歯科診療で使用する機材
| |
ポータブルユニット | ポータブルエンジン |
---|
ポータブルユニットとは、歯科医院の診療台についている歯を削る器具や、水で吸うための器具が持ち運び可能に作られた機器です。スペースをさほど必要としない為、患者様のご自宅に持ち込み、椅子やベット横に設置して治療を行えます。(コンセントをお借りします) | ポータブルユニット同様、患者様のご自宅に持ち込み義歯の調整などを行う機器です。この機器を用いることで、義歯の欠損、破損などの修理をその場で行うことができます。(コンセントをお借りします) |
| |
ポータブルレントゲン | 嚥下内視鏡 |
---|
歯科医院にて用いるレントゲン機器を持ち運び可能にした機器です。寝たきりの患者様にも使用できますので、わざわざレントゲン撮影の為に来院する必要はございません。(コンセントをお借りします) | 直径約3mmの内視鏡を鼻から入れて、飲み込みの機能を調べる機器です。摂食嚥下リハビリの為の状況観察に必要です。(コンセントをお借りします) |
訪問歯科診療で用いる口腔ケアアイテム例
| | | |
ハブラシ | スポンジブラシ | 保湿剤ジェル | コンクールジェル |
---|
| | | |
バイトブロック | 入れ歯用ブラシ | 入れ歯安定剤 | 入れ歯用洗浄剤 |
---|
LINEで訪問診療の
予約ができます